本日のよき日、多くのご来賓の方々のご臨席賜り、大野小学校の卒業式が挙行されましたこと、大野小学校PTAを代表いたしまして、心からお慶び申し上げます。

卒業生の皆様、卒業おめでとうございます。
みなさん、この6年間の間に本当に立派に成長されましたね。
ここまで成長できたのは、数え切れない多くの人たちのおかげです。
まず、一番に感謝しなくてはいけないのが、お父さん、お母さんです。
それから、先生方です。いろいろなことを教えていただきました。
運動会、学習発表会、一丸となってやり遂げました。
学校でケガをしたときや病気になったときには養護の先生にお世話になりました。
給食の調理員さんも毎日みんなの給食を作ってくれました。
このように皆さんは、周りのたくさんの人々の助けを借りて
ここまで成長したことを忘れてはいけません。

さて、今日は、最近読んだ本のお話をしましょう。読んだ人もいるでしょう。
みなさん世界の人口を知っていますか?
63億人の人がいるそうです。
そしてもしこの世界を100人の村にたとえると次のようになるそうです。
100人のうち52人が女性です。48人が男性です。
30人が子どもで70人が大人です。そのうち7人がお年寄りです。
90人が異性愛者で、10人が同性愛者です。
70人が有色人種で30人が白人です。
61人がアジア人です。13人がアフリカ人、13人が南北アメリカ人、
12人がヨーロッパ人、あとは南太平洋地域の人です。

このように、いろいろな人がいるこの村で、仲良く暮らしていくためにはあなたとは違う他の人を理解すること、相手をあるがままに受け入れること、そしてなにより、いろいろな人がいるという、そういうことを知ることがとても大切です。
ところが、今の世界はどうでしょう?人種が違う、宗教が違う、言葉が違うというだけで、相手を非難したり、争ったりしています。
同じアジア人でさえも争いが絶えません。
また、同じ日本人でもあらゆるさまざまな集団の中で、自分たちと違うということだけで理解しようとしません。
皆様方は、4月から、中学生になるわけですが、これからたくさんの新たな出会いがあることでしょう。
どうか、自分とは違う人を理解し、相手を受け入れ、大きな視野の元でたくさんの友達を作ってください。

またこのようなことも書いてありました。
75人は食べ物の蓄えがあり、雨露をしのぐところがあります。
でもあとの25人はそうではありません。17人は、きれいで安全な水を飲めません。
また、100人のうち48人は信仰や信条、良心に従って何かをし、ものを言うと、いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れなければなりません。
また、100人のうち20人は、空爆や襲撃や地雷による殺戮や武装集団のレイプや拉致におびえています。
村人のうち、一人が大学の教育を受け、二人がコンピュータを持っています。
けれど、14人は文字が読めません。

これらについては、日本では考えられませんね。
しかし、これが今の世界の現実です。今の日本、不景気、不景気といわれていますが、世界にはもっとたくさんの困っている人たちがいることを忘れてはいけません。
教育を受けたくても受けられない子ども達がたくさんいるのです。
どうか、みなさんは、これから中学、高校とすすみ、しっかりと勉強し、世界的な視野で物事を考えられる立派な大人になれるよう、がんばってください。

 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様方、お子さんの卒業おめでとうございます。これまでのPTA活動に対しまして、多大なるご支援・ご協力を頂き、また積極的なご参加を頂き、厚くお礼申し上げます。
これをもちまして、PTAを代表してのお祝いの言葉に代えさせていただきたいと思います。
本日は本当におめでとうございました。