QRコード

「QRコード」というものをご存じでしょうか。下のモザイク画のようなものでよく目にすると思います。ウェブサイトのURLを記録したQRコードをスマホ等に搭載されたカメラで読み取ると、簡単にそのサイトへアクセスすることができます。昔のようにいちいちURLアドレスを打ち込むことは無くなりました。そして今では名刺や電子チケット、空港の発券システムなど至る所でQRコードが使用されています。さらには、○○ペイ等の各種決済サービスにも使われ、ビジネスと人々の生活に欠かせないものとなっています。
 このQRコードの開発者はデンソーウェーブ(当時はデンソー)という自動車部品メーカーの開発部門に所属していた原昌宏さんという方です。その当時はバーコードというものが主流で、自動車部品の管理をするのに使われていましたが、何せ入れることができる容量が少なく(英数字で最大20字程度)、何個ものバーコードを読み取る必要があったそうです。そこで「もっと多くの情報を速く」という思いで開発されたのがQRコードです。
 このコード、よく見ると3隅に四角い形をしたもの(切り出しシンボル)があるのが分かります。これが、QRコードの特徴で、「ここにコードがあるという位置情報」だそうです。これにより、高速読み取りが可能となったそうです。
 そして、QRコードのすごいところは、開発者とデンソーがより多くの人に使ってもらいたいと、仕様をオープン化し、誰もが自由に使えるようにしたことです。その結果、コストもかからず、安心して使用できるQRコードは、「公共のコード」として世界中で利用されるコードに成長したのです。
 ちなみに下のQRコードは、YouTubeにアップされている日蓮聖人御一代記のURLをコード化したものです。ご覧ください。

心の散歩道VOL.35(2020年発行)より

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