4月の強い風雨によって剥がれてしまった山門横の土塀の腰瓦。その修復工事がようやく完了しました。この塀はいわゆる「なまこ壁」と呼ばれる造りで、白と黒のコントラストが美しく、寺院の景観にもよく調和しています。しかし、その一方で耐久性の面では決して強いとはいえず、一度傷むと修理はなかなか大変です。
今回の修復を担当してくださったのは、かなり年配の職人さんお二人。黙々と作業を進められ、完成までに3~4日ほどかかりました。瓦を一枚一枚丁寧に取り付け、漆喰を整えていく様子を見ていると、まさに職人技そのもの。長年培われた経験と技術がなければできない仕事だと感じました。
一方で、このような伝統的な技術を持つ職人さんは年々少なくなっています。人手不足や後継者不足が問題となっており、今後こうした修復工事がさらに難しくなるのではないかと心配になります。文化財とまではいかなくても、地域の風景を支える建物を維持していくためには、こうした技術の継承が欠かせません。
さて、今回の修復費用ですが、結構な額でしたが、ある方から「火災保険で出るかも」という助言があり、ダメ元で保険会社さんに聞いてみたところ、風雨による被害として火災保険の対象となり、修復費用の約9割が保険金で補われました。
火災保険というと、名前のとおり火事のときだけに使うものと思い込んでいましたが、実際には台風や強風、風雨による被害にも適用される場合があるのですね。私自身、壁の修復に火災保険が使えるとは思いもしませんでした。改めて保険のありがたさを実感するとともに、もし同じような被害に遭われた方がおられましたら、一度加入されている保険の内容を確認してみることをおすすめします。




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